アンデシュ・ハンセル 写真/蒲田耕二 訳
世界を席巻した伝説のポップグループ、
アバの真実の物語
♪ダンシング・クイーン ♪テイク・ア・チャンス・オン・ミー
♪スーパー・トゥルーパー ♪ザ・ウィナー ♪チキチータ
♪アワ・ラスト・サマー ♪マンマ・ミーア
♪ノウイング・ミー、ノウイング・ユー
♪アイ・ハヴ・ア・ドリーム……
数々のヒットナンバーが聞こえてくる
もうひとつの『マンマ・ミーア!』
アバ公認の本書は、アバの友人として20年以上にわたり、誰よりも彼らの近くで活動してきた写真家アンデシュ・ハンセル撮影の写真400点余りを収めています。多くは未発表の、他では見ることのできない珍しいもの。
筆者カール・マグヌス・パルムは、アバの世界的権威。アバ自身やその関係者―衣装デザイナー、録音技師、ビデオ演出者らへの取材で、他の追随を許さないものです。
ポップスで一世を風靡した70年代から、ソロアルバムやミュージカル『CHESS(チェス)』『デュヴェモーラ村のクリスティーナ』の制作を中心とした80年代を経て、『マンマ・ミーア!』の大成功につながる日を、また2組の愛し合うカップルが、やがてそれぞれの生き方を見つけるまでを丁寧に描き出しています。
●カール・マグヌス・パルム
国際的に知られるアバの権威。1965年、ストックホルム生まれ。これまでに『ABBA‐The Complete Recording Sessions』『ABBA‐The People And The Music』を発表し、CDセット『アバ・ボックス~サンキュー・フォー・ザ・ミュージック』の編纂に参加した。アバのCDのライナーノーツにも幾度か執筆している。他にビートルズやスウェーデンのジャズ歌手モニカ・セッテルンドに関する著書もある。
●アンデシュ・ハンセル
1978年以来、アバとは長い付き合いの写真家。1945年、スウェーデンのウルサ生まれ。ストックホルムで育ち、現在も同市に在住している。十代で写真を始め、すぐスウェーデンの主要紙に作品が採用された。ラジオ番組のプロデューサーを経て70年代末に写真専門に。現在は自分のプロダクションを経営し、一般企業、広告代理店、美術館を顧客としてビデオ、スライド作品を制作。アバのスライド写真を組み合わせた作品『ABBA‐The Pictures』もある。受賞経験も豊富。
●蒲田耕二
愛媛県今治市出身。東京外語大フランス科卒。出版社勤務を経て1976年からフリー。音楽評論、ラジオDJなどを担当。
■目次
●序言 ●序章 ●私はあなたの音楽、あなたの歌 ●ちょっぴりロックを利かせれば、何もかもがいい感じ ●夏の風は優しく、暖かかった ●話したくない、過ぎたことは ●ほほ笑み、楽しみ、気分はナンバーワン ●シャンペンは尽き、花火は消えた ●ホバの証人:フルスピードで走れ! ――アバとスティーグ・アンデション ●会っておしゃべりでもしませんか ●悪いのは君じゃない、僕でもない ●私たちの一方が泣いてる ●世間が大好き、彼女はそんな女 ●私は激情の女 ●ほら見て、私戻ってきたわ ●そして、終わりの日は来た ●いつものように、8時に家を出たはずよ ●こっち向いて、笑ってと、みんなが命じる ●もうだめ、壁が崩れる ●これが物語の結末、さよならの時 ●温度は上がり、熱狂へ ●私たちはチェスを売りにやってきた ●ファンタジーが私を輝かせる ●ここから先は、それぞれの道 ●私の幸せを歌え ●私の愛する世界が死んでいく ●ゴールドの夢は果てしなく ●私には歌がある ●どうしてあなたに抵抗できよう
章タイトルは全てABBAとABBAにゆかりのある歌の歌詞。著者カール・マグヌス・パルムがひとつずつ丹念に選んだ歌はレアなものがいっぱい。章タイトル以外にも写真のキャッチコピーとして散りばめられています。