2018-03-09
3列シートを備えた大人数乗りのクルマでありながら、スムーズかつ力強い走りを実現したCX-8。伸びのある加速と静粛性の高さはロングドライブに最適なうえ、ゆったりと設計された3列目のシートは仲間を乗せて海に繰り出すにはまたとない快適さを備えている。ギアもガンガン積めるので、外遊びに繰り出す機会が増えてしまいそうだ。
都会の雑踏からエスケープして、自然の中で解放感に浸ることもドライブの醍醐味だが、気心知れた仲間と楽しさをシェアすればその何倍もの幸福感を得られることがある。そんな当たり前だけど大切なことに気づかせてくれたのが、CX-8だ。その最大の魅力は、3列シートを備えた7人乗りだということ。そう聞くと「3列目は、いかにも簡易的でゆったり乗れないんじゃない!?」なんてマイナスイメージを抱く人も多いかもしれない。
しかし、このクルマはそれとはまったくの別物。サードシートの空間は広々と設計されていて、大人が乗ってもヒザや頭が不自然にあたって窮屈さを感じるなんてことがない。そのため、大勢乗せてもストレスなく自然に繰り出せるのだ。
この日は3列目をフラットに倒すことでラゲッジルームを広くし、ギアを思いっきり積み込み千葉県の君ケ浜へ。犬吠埼に隣接し、太平洋を一望できるこのビーチは磯釣りを楽しむスポットとしても魅力的。根魚と呼ばれる岩礁や海藻の間に潜む魚を狙ってもいいし、この時期だったら産卵のために接岸しているカレイを狙うことだってできる。
また、名勝地の犬吠埼灯台まで散策すれば絶景ポイントが点在しているので、写真好きの友達は到着すると一眼レフを抱えてさっそく出かけていったようだ。そうやって各々で海辺の自然を楽しんだあとは、またビーチに集合してBBQで空腹を満たすというのもまた幸せな時間だったりする。
ちなみに、このCX-8は居住性だけでなく、走りの面も見逃せない。2・2リッターのクリーンディーゼルエンジンは、低速域から力強いトルクを実感でき、そのまま高速域まで伸びやかな加速をもたらしてくれる。また、静粛性の高さも自慢で、高速道路の走行中においてもエンジン音はもとより、ロードノイズや風切り音もほとんど感じない。そのため、遊び疲れて帰り道で眠ってしまった仲間たちの安眠も邪魔することがないようだ。
仲間を誘って行くドライブにうってつけなスペックを満載したCX-8のおかげで、これからの休日はもっぱら自然の中で過ごすことになりそうな気がする。
パッと見でもマツダ車とわかる5ポイントグリルを軸に、ウエストラインから上のガラスエリアが狭いクーペのようなスタイルに仕上げたエクステリア。ラゲッジスペースの積載量は、定員乗車時には239リットルで、3列目シートを倒すと572リットルまで広げることが可能
MAZDA / CX-8
(XD PROACTIVE)
■パワーユニット:水冷直列4気筒DOHC16バルブ直噴ターボ ■総排気量:2188cc ■駆動方式:4輪駆動 ■トランスミッション:スカイアクティブ ドライブ(6EC-AT) ■乗車定員:7人 ■車両寸法:全長4900×全幅1840×全高1730mm ■燃料・燃費:ディーゼル(軽油)・17.0㎞/ℓ
大人数で乗れるクルマというと、いわゆるミニバンのようなデザインが日本では一般的。ルックス面ではある程度、妥協しなくてはならないというのが、居住性を重視するドライバーの悩みの種だったのではないだろうか。そこに救いの手を差し伸べてくれるのが、このCX - 8だ。
海外向け大型SUVのCX - 9と共有したプラットフォームに躍動的な流線形ボディを載せたデザインは、パッと見ただけでは7シーターであることが想像もつかないほどスマート。それでいて、SUVらしいアクティブなイメージも併せ持っているので、自然と街を自由に行き来するデュアルライフにぴったり。インテリアに関しても、上質な革をシートの座面に使用するなど、大人好みの仕上がりになっている。
エンジンに関しては、2012年の登場以来、最大の改良がなされたディーゼルターボエンジンを搭載し、スムーズかつ静かで伸びのある加速を実現。コーナーリングの際に内輪が浮き上がるのを防ぐリバウンドスプリングを内蔵するなどの工夫で、乗り心地抜群のSUVに。
また、街から抜け出し長距離ドライブに繰り出すときは、運転支援デバイスとして搭載されたマツダ・レーダー・クルーズ・コントロールやレーンキープ・アシスト・システムの存在がありがたい。先行車との速度差や車間距離を計測し、車速を自動調整してくれるうえ、一定速度で走行中はステアリングをアシストして車線逸脱を防いでくれるので、高速道路を運転する際の疲れが劇的に軽減できるのだ。居住性の高さに加え、スタイリッシュなルックスと安心感という三拍子揃ったこのクルマこそ、アクティブ派が待ち望んでいた理想の1台かもしれな