2018-11-14
町工場の跡地を利用し、2014年12月に誕生した羽田ブルワリーは、大田区で唯一の醸造所。ブルワーの鈴木祐一郎さんは、実は著名なビールの立ち上げに携わってきた人物だ。念願をかなえて開いた自身のブルワリーでは、地元愛に満ちた“羽田ビール”が造られている。
羽田ブルワリーは2014年末に誕生した新進ブルワリー。工場は蒲田にあるが、あえて“羽田”と名付けたのは、空港に近い立地を生かして外国人客にもアピールするためだという。羽田空港をイメージしたラベルの“羽田ペールエール”、“IPA”、“ヴァイツェン”が定番で、お土産として愛されることも目指しているため、いずれも万人に飲みやすく仕上げているのが特徴。ほどよく華やかな香りと控えめな苦味を持つ“ペールエール”は、大田区を代表するお土産として“大田のお土産100選”にも選ばれている。
ブルワーの鈴木祐一郎さんが醸造するビールは、約20種類。工場から徒歩数分の距離にある直営店“羽田バル”では、そのうち8種類を日替わりで提供する。近頃人気が上昇中なのは、大田区名物の黒湯温泉にちなんだ“黒湯ビール”で、今年度の“大田のお土産100選”では奨励賞も受賞。秋には地元産の杏や山椒で香り付けした新作が登場する予定だ。
今後の目標は、地元産の材料を積極的に取り入れていくことだという。そのために区内のさまざまな事業者と連携を始めたところで、たとえば麦芽は、大田区の伝統工芸を作る“大森麦わら細工”から細工に使われない麦芽を調達。ホップの栽培、酵母の開発も進行中だ。レシピの配合は、材料に応じて随時進化していく予定だそう。
20年には区内産の材料を使ったビールの安定供給を実現させたいそうで、その取り組みから目が離せない。
店 舗 名 | 羽田バル |
所 在 地 | 東京都大田区西蒲田7-41-8エクセルピア西蒲田2F |
電話番号 | 03-6424-7716 |
営業時間 | 11:30~14:30、17:30~23:00 |
休 業 日 | 不定休 |